直径600mm
アクリルマウント

●緊急事態宣言中はどのように過ごしていましたか、また新型コロナウィルスについてどのように考えていましたか。

我慢すること、無理することからなるべく脱するようにしました。共同体としての自粛や危機管理はもちろん大切ですが、それらの強制的な空気感から距離を置くために東京を離れ、京都に住み始めました。コロナウィルスから逃げるというよりも、それらをとりまくヒステリックな状態から逃げ出しました。3.11震災のときにも考えたことですが、災害、厄災そのものの後に恐怖心からくる様々な情報や空気感が、多くの人間に二次的な被害を与え、そしてそれは必ず起こり止めることができない（悲しみや不安は止めることができない、強制的に止めるべきではない）ので、各自の判断で精神を守るしかないことを実感しました。そして、今までの生活がいかに我慢、抑制とそれにともなった巨大な報酬のバランスで成り立っていたか痛感し、これからの生活を、報酬よりもまず我慢をなくす生活に切り替えようと考えています。

●今回の作品に込めた想いやコンセプトを教えてください。

ダルマがテーマということで、菩提達磨の修行の様子をイメージして作りました。菩提達磨は禅宗の蘇とも言われる僧です。僕はなぜか京都に引っ越してから目を閉じているキャラクターを描くことがものすごく多くなったのですが、今回も例外なく月は目を閉じていて、うさぎは餅をついていて、蝶がたくさん飛んでいます。いろいろなことを恥じず、綺麗な気持ちみたいなものが見え隠れするときを大切にしたいというのが最近の気持ちです。この作品ははじめてCert.(StartBarnさん開発のブロックチェーンを活用した美術作品の電子証明書)を利用した作品でもあります。購入者はブロックチェーンに記録され、作品の背面タグにスマホをかざすことで作品情報を閲覧できます。

※最終落札価格からサービス利用料などの諸経費を引いた額の半分を日本財団による新型コロナウイルス緊急支援募金に寄付し、残りの半分を作家に還元いたします。

※落札確定後、指定の期間内にお支払いが行われなかった場合は落札者の繰り上げを行います。

※お支払いはクレジットカード（JCBのぞく）のみとなります。

※発送は着払いとなります。